北邦野草園

豊かな植物、自然の楽園、北邦野草園！

北邦野草園は嵐山公園の麓に位置する自然公園で、1972年に開園されました。約12haの広さを誇り、開園期間中（4月下旬から10月下旬）には約600種類以上の草花が順次開花します。5月上旬から6月にかけてはカタクリやエゾエンゴサクが見ごろで、訪れる人々で賑わいます。8月から秋にかけても、エゾカワラナデシコやエゾリンドウなどが美しい姿を見せてくれます。展望台からは、大雪連峰をはじめ石狩川や市街地を一望することができます。

園内には全長約5.2kmの散策路があり、30分、1時間、2時間のコースが用意されています。これにより、訪れる人々は自分の好みや時間に合わせて動植物の観察を楽しむことができます。北邦野草園は北方系野草の集成群としては、国内唯一の野草園であり、広葉樹主体の原生林が原始の姿を今に伝えています。園内には案内板や休憩所も設置され、初心者でも安心して散策を楽しむことができます。

北邦野草園は豊富な植物の種類だけでなく、美しい音を奏でる野鳥や愛らしい小動物も生息しており、訪れる人々を楽しませてくれます。また、石狩川とオサラッペ川が合流する入口近くに位置し、アイヌが聖なる地として崇める嵐山の麓にあります。歴史と文化が息づくこの場所で、自然と触れ合いながら心地よい時間を過ごすことができるでしょう。