旧島松駅逓所

寒地稲作の源、旧島松駅逓所!

駅逓所とは、交通不便な地域に設置され、駅舎と人馬を備えて宿泊や人馬の継立、運送などの便益を提供する施設です。その起源は江戸時代に松前藩によって始まり、明治以降も北海道の開拓期に重要な役割を果たしました。かつては北海道内に600以上の駅逓所が存在しましたが、1947年に駅逓制度が廃止され、現在ではほとんどが残っていません。

島松駅逓所は、1873年に札幌本道の開通に伴い設置され、官設駅逓所として島松川の右岸に位置しました。初代取扱人は山田文右衛門で、後に中山久蔵が4代目の取扱人として知られました。中山久蔵は赤毛の栽培に成功し、「寒地稲作の祖」として称えられました。島松駅逓所は1897年に廃止されるまで中山久蔵によって経営されました。

この駅逓所は歴史的な舞台としても知られており、1877年にはW・S・クラークが中山久蔵宅を訪れ、「Boys, be ambitious(青年よ、大志を懐け)」という名言を残しました。また、1881年には明治天皇が北海道巡幸の際の行在所ともなりました。1984年には国の史跡に指定され、現存する駅逓所としては北海道内で最も古いものとなっています。庭内には寒地稲作発祥の地や「青年よ、大志を懐け」という碑も存在します。

基本情報

【所在地】
北海道北広島市島松1番地
【電話番号】
011-373-0189(北広島市エコミュージアムセンター)
【定休日】
開館期間:4月28日~11月3日
毎週月曜日(祝日を除く)
※ただし、月曜日が祝日の場合はその直後の平日が休館となります。
【営業時間】
開館期間:4月28日~11月3日
開館時間:10:00~17:00
【料金】
大人 :200円(団体割引150円)
小・中学生: 100円(団体割引70円)
【駐車場】
あり 無料
【関連リング】
旧島松駅逓所(北広島市教育委員会)
【その他】

※情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

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